No103.クラウドファンディングって何?
最近よく「クラウドファンディング」って言葉・・聞きませんか?
クラウド・・? ファンディング・・? いったい何のことなんでしょう?
1.クラウドファンディングとは?
イメージを先に言うと、「お金を調達する方法」の一つです。
とはいっても、金融機関等からの借入とは異なり、インターネットを通じた、「不特定多数の人から資金を集める」手段です。
また、クラウドファンディングは、資金調達の側面だけでなく、自社商品やサービスをアピールできるという側面も有しています。
2.仕組み
インターネット上に、「クラウドファンディングサービス」と呼ばれるサイトが、たくさん存在しています。
まずはここに登録し、商品やサービス内容を、「インターネット」上に掲載し、該当商品のアピールを行います。
例えば、商品の優位性だったり、これらからどういった形で作っていくのか? 計画はどうなっていくのか? 必要な資金はいくらか? みたいな感じですね。
そして、これらをインターネットを通じて見た「不特定多数の方」は、その商品を理解したうえで、「小口の資金を支援する」という流れです。
3.商品アピールができる
当たり前ですが、まずは、自社商品やサービスを知ってもらわないと、売上を獲得することはできません。
特に、ベンチャー企業は、経営資源に制約がありますので、販路拡大や人員の確保などの点でも限界があります。
この点、クラウドファンディングでは、インターネット上で、自社の商品をアピールすることが可能ですので、資金調達の手段という点だけでなく、広く不特定多数の方に、自社商品を知ってもらえるというメリットがあります。
4.資金を集めやすい
クラウドファンディングサービスは、インターネット上で不特定多数の方が見ることができます。
そして、その商品に共感した方は、「小口から出資」することができます。
銀行と比較するとわかりやすいですね。
「金融機関」で融資を受ける場合は、審査を行った上、その銀行が「全額を融資する」形が一般的ですが、
クラウドファンディングでは、融資の単位を「不特定多数の支援者に小口化」できますので、資金が集めやすくなるんです。
(雑談ですが・・)
なんとなく、昔テレビでやってた「マネーの虎」に似てますよね!
「テレビというマスメディアがインターネットに変わった」というイメージでよいと思います。
5.メリットとデメリット
でも・・いいことばかりではありません。
商品提供者側にとっては、自分のアイデアをインターネットで掲載することになるので、「まねされる」恐れもあります。
また、出資者にとっては、支援先が将来、想定通りにお金を使ってくれず、結果的に資金を回収できない可能性もあります。
メリット・デメリットをまとめました!
メリット | デメリット | |
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商品提供者側 |
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出資者側 |
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6.日本では?
日本では、「CAMPFIRE」や、サイバーエージェントの「makuake」などが有名ですね。
日本でも、結構な数のクラウドファンディングがあります。
中には、「地域特化型」だったり「音楽やスポーツなどジャンル特化型」、「社会貢献に特化」したクラウドファンディングなど・・
さまざまな種類のものがあります。
7.今後は?
世界におけるクラウドファンディングの「市場規模」は、どんどん大きくなってきているようです。
「素晴らしいアイデアなのにお金の制約で実現できなかったもの」が、「小口の出資者」というサポートを得て、表舞台にでてくる可能性という点で、すばらしい仕組みだと思います。
ただし・・まだまだ新しいビジネスモデルですので、トラブルもあるようです。
インフラも含め、さまざまな課題をクリアしながら、これからどんどん成長していく市場なのかなと思います。
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