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1.有利子負債とは?

有利子負債とは、利息を払わないといけない借金のことですね。
逆に、利息を払わなくてよい負債の代表例は・・買掛金や未払費用などです。

「有利子負債」は、企業の「財務健全性」を確認する上で、重要な数値となります。

 

2.種類

銀行からの借入金、社債、割賦債務、リース債務等、利息が生じるものすべてです。

 

3.経営への影響は?

有利子負債があること自体、悪いわけではありません。借金があると、健全性がないようにも聞こえがちですが、そうとは限りません。
例えば、建設業等、どうしても先にお金が必要なビジネスもあります。こういったビジネスは、借金しないとビジネス自体が成り立ちません

要は、借りたお金や調達した資金を利用して、利益を上げているかどうか?が重要で、借入が多いから、不健全な企業だ!というレッテルは正しくありません。

手元資金が少なくても、借入をすることで、「支払利息以上に利益を生み出す」のであれば、借入する方がビジネスにとっては有利だということです。
借入しなければ、そのビジネスはできなかったかもしれませんので!利益を生み出すこともできなかったということです。

なお、借入をする方が自己資本利益率は高まります。これは、レバレッジ効果と呼ばれます。。

もちろん、借入額が企業規模や売上に比べて過大な場合は、倒産リスクもありますが、逆に、この「倒産リスク」さえ考慮していれば、借入自体は悪ではありません

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