No116.NISAとiDeCoの違い
iDeCoは年金、
NISAは少額投資という切り口ですが、どちらも「非課税制度や優遇」があるなど「資産運用」という観点では、共通しています。
1. NISAとiDeCoの違い
大きなイメージですが、
iDeCoは、老後の年金や退職金確保のための「中長期的な資産運用」ツールNISAは「短中期的な資産運用」ツール
というイメージでよいと思います。
それぞれにメリットデメリットがあるので、どちらがよいというわけではありません。
iDeCo | NISA | |
---|---|---|
共通点 | 運用利益が「非課税」 | |
運用利益以外の税制特典 | 掛け金所得控除 退職所得控除 (or公的年金控除) |
– |
非課税期間 | 積立期間 | 5年(最大10年) |
払出 | 60歳まで原則不可 | いつでも可 |
損益通算 | – | 課税口座と通算不可 |
年間投資上限 | ~816,000円/年 | ~120万円まで |
運用商品 | 預金・投資信託 | 株・投資信託など |
運用期間 | 原則60歳まで不可 (最長70歳まで) |
いつでも可能 |
2. どちらがよいの?
掛金所得控除や退職所得控除がありますので、税制面での恩典は、iDeCoの方が大きなメリットがあります。
ただし、iDeCoは、将来の退職金や年金のための制度ですので、「短期的に払出ができない」という点に注意しなければいけません。
つまり、繰り返しますが、どちらが優れている!いうものではありません。
目的に応じて使い分けるのが、よいのではないでしょうか?
例えば・・
- 長期の老後資金(すぐに使わないお金)・・・iDeCo
- 短・中期的な資金(もしかしたら将来使うかもしれないお金)・・・NISA
というように使い分けると、いい感じの運用になると思います。
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