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1.2つの意味

「簿外資産」ってよく耳にする言葉ですが、実は2つの意味があります。

一つ目は、新聞等でよく出てくる「簿外資産」です。これは、一般的には「隠匿した資産」という、あまりよくないイメージのものを指しています。

でも、もう一つの意味は・・会計上の「簿外資産」です。これは「B/Sに載らない資産」という意味となります。
違いはわかりますか?

会計上の「簿外資産」は、隠匿した資産だけでなく、正しい会計処理を行った結果、「簿外」になるものを示しています。
 

2.簿外資産の例

例えば、中小企業では「30万未満の固定資産」は、一括費用処理が認められていますので、会計上の「簿外資産」となります。

つまり、会計上の「簿外資産」は、決算書(BS)には表示されていないものの、実際には財産価値のあるような「目に見えない財産」を指します。
なので、悪いイメージだけではないんですね。

他にも、「将来返戻金がある生命保険」については、掛け金のうち、損金で処理したした部分は、決算書(BS)には表示されません。
しかし、将来返戻金部分は、財産価値のある「簿外資産」といえます。
「簿価資産」って言っても、全然悪い意味じゃないですよね!

簿外資産
 

3.簿外資産の評価

一般的に、決算書に表示される「資産」は、スリムなほうが「自己資本利益率」の点では、よい評価が得られます。
つまり、「簿外資産が多い」方が、資産がすっきりして決算書の見栄えはよいです。

一方で、「簿外資産」は、決算書(BS)には表示されないので、いくら「簿外資産がある」といっても、金融機関等の外部からは評価されない場合もありますので・・ご注意を。
 
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