No115.NISAとジュニアNISAの比較
2016年4月にスタートしました。イメージは、NISAの未成年バージョンですね。
19歳までの方も、年間80万まで非課税となる口座が開設できることになりました
1. NISAとジュニアNISAの違い
NISAとジュニアNISAの大きな違いは、対象年齢と非課税限度額です。
ジュニアNISAは、利用対象者は0歳から19歳の未成年が対象で、年間非課税限度額は80万円までとなります。
また、対象が未成年のため、18歳までは払出制限がある点も特徴です。
NISA | ジュニアNISA | |
---|---|---|
共通 | 2023年まで(※) | |
用途 | 制限なし(ジュニアNISAも教育目的に限られない) | |
非課税 | 運用利益、配当が非課税 | |
運用対象 | 株式・投資信託等 | |
非課税期間 | 最長5年間 | |
対象年齢 | 20歳以上 | 19歳まで (運用は親が代理)(※1) |
投資額上限 | 1人年間120万まで | 1人年間80万まで |
払い出し | 制限なし | 18歳まで払い出し不可(※2) |
(※1)20歳以降は、ジュニアNISAをNISAへ移行することも可能です。
なお、制度終了の2023年以降も、20歳に到達するまでは、「非課税口座の継続」は可能です。
(※2)途中で払い出す場合は、過去の利益に課税されます。
2. 贈与税との関係
よく勘違いされる論点なんですが、ジュニアNISA口座は、あくまでお子様名義です。
つまり、例えば、親が子供のジュニアNISA口座に入金すると、「贈与税」の対象となります。
ジュニアNISAだからといって、贈与税が免除されるわけではありません。
ただし、暦年贈与の非課税枠(年間110万円)の範囲内であれば、税金はかかりません。
通常は、この範囲内に収まるはずですので、他にも贈与されている場合には、合計110万という制約がある点、ご留意ください。
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